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ツァラトゥストラはこう言った 上
ツァラトゥストラはこう言った 上 の表紙

ツァラトゥストラはこう言った 上

入手 2023.02.09読了 2023.02.23★★★★☆

出版社
岩波書店
出版年
1978 年
ページ
275 p

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前に挫折して、経験を積んでから読み直したら案外読めた。読書には響く心理状態と実感がいる、という当たり前を実感した一冊。坂口安吾『堕落論』と重なって見えた。

読んだ経緯

前にも読もうとして挫折した記憶がある。あらためて読み直したら、若干の実感が伴って案外気軽に読めた。

得たもの

読書には、それが響く心理状態と、伴う経験・実感がいる、という月並みだが実感した事例になった。何かしら強い感情が生起した経験に、それに関連する本を当てて反芻し言語化していく、というサイクル。自分は中学生のときに偶然この手法にたどり着いたが、その後は感情が揺さぶられすぎない環境を選んできた気もして、反芻のきっかけを自分から減らしていたかもしれない、という後悔混じりの気づきもあった。

内容としては、『堕落論』と重なって見えた。個より外側から生を規定されることへの抵抗、外から与えられる規則からの逸脱(堕落/没落)をむしろ喜んで引き受けよう、という逆転。一方で、自律や主体性を賛美する現代でこそこの問いは重みを増してくる、とも思う。

どんな人に

一度挫折した人が、何年か経ってから再挑戦するのにちょうどいい。坂口安吾と並べて読むと発見がある。氷上訳(岩波文庫)の上巻。

ISBN 9784003363928