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エマニュエル・トッドの思考地図
エマニュエル・トッドの思考地図 の表紙

エマニュエル・トッドの思考地図

入手 2021.02.28読了 2021.03.28★★★☆☆

出版社
筑摩書房
出版年
2020 年
ページ
236 p

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経験主義的に事実から物事を語る姿勢を貫徹しているトッドの思考プロセスの本。研究者としてやっていきたいタイミングで読んで面白かった。

得たもの

研究者としてやっていきたいと思っていたタイミングで読んで面白かった本。経験主義的に事実から物事を語るという姿勢を貫徹している人で、哲学のような現実と乖離した議論に批判的なところにも納得感があった(彼の言う統計学は、今で言うデータサイエンティストとは違うかなりベーシックなものではあると感じたが、複雑なモデルを想定しなくても分かるなら必要ない、という話でもあるので一長一短だと思う)。

無限にインプットしていく中でどこかでひらめき、検証し、内容が固まったところでアウトプットに映る、という流れ。それまではあちこち脱線しながら思考を進める、という感じは自分が大学生のときにやっていたのと同じ感じがした(質・量ともに比べられるものではないにせよ)。今は自由に、無駄かもしれなくてもインプットしてなにか主題を見つけ、次はその仮説を検証するために制約付きでインプットを進めていく、という自分の流れのイメージも大きくズレていないんだなと思えた。

驚きのない研究に価値があるのか、直感と相違ないことを検証して確かめる意味があるのか、という話も面白かった。研究を、今まで認識されてこなかった事象に関係性を見出すことという意味で「発見」と表現していたのも印象的で、自分もこうした発見を見いだせるようにしていきたいと思った。研究のスコープはあくまで事実から言えることのみで、未来の話をするのは予測であって研究ではない、でも芸術的行為としてリスクを承知の上でするのも止めはしない、というのは研究者自身が社会とどう変わりたいかによる、という話だった。


同じ著者の本

ISBN 9784480847539