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研究者という職業
研究者という職業 の表紙

研究者という職業

入手 2021.02.19(5 年前)積読

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研究の問いは文献の中だけでなく、観察や経験との接点から立ち上がる。社会人として学び直す感覚に輪郭をくれた。

読んだ経緯

『研究者という職業』は、ブックオフオンラインの商品ブックマークに長く入れていて、ようやく買った本。大学院で研究をするなかで、研究者という専門職を遠くから眺めるだけでなく、自分の立ち位置から考えたくて手に取った。

得たもの

人文・社会科学では、人生経験や現場での観察が研究の素材になりうるという感覚が残った。文献を読み込むことと、対象になる人や場に触れることは別ではない。理論や仮説は、本の中だけから見つけるというより、実体験をどう観察し直すかからも生まれる。

一流の研究者と同じやり方を目指すだけでなく、自分の立ち位置にしかない問いを持つことにも意味がある。専門家になるためだけではなく、社会人として学び続けることを考える足場になった。

戦後あたりから統計学を基礎に経済やビジネスを研究してきた人の本で、2004年、著者が78歳のときの内容だと考えるとかなり革新的だったのではと察する。理系文系を分けないほうがいい、海外で戦うほうがいい、といった話は今でこそ一般的な認識として雰囲気が伝わる時代だが、当時はまた空気感が違ったのではないだろうか。とても落ち着いた良き本だった。

どんな人に

大学院に進むか迷っている人や、仕事をしながら人文・社会科学を学び直したい人に。研究を職業としてだけでなく、経験を問いに変える営みとして見たいときに向いている。


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ISBN 9784489006852