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学問芸術論 (岩波文庫 青623-5)
学問芸術論 (岩波文庫 青623-5) の表紙

学問芸術論 (岩波文庫 青623-5)

入手 2015.11.26読了 2015.12.03★★★☆☆

出版社
岩波書店
出版年
1968 年
ページ
243 p

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ルソーの処女作。歴史に残る知識人の議論も、実際は現代と変わらぬ人間臭いやり取り(概念を取り違えた批判、噛み合わない反論)だと分かって、かえって歴史が近くなった。

読んだ経緯

『社会契約論』を書いたルソーのルーツを知りたくて。歴史上の出来事を等身大で見られるようになってきた時期に読んだ。

得たもの

「学問や芸術の復興は習俗の純化に役立つか」という問いへのルソーの論説と、寄せられた反論への返答が収録されている。歴史に残るほどの知識人の議論はさぞ高尚なのかと思っていたが、実際は現代と変わらない人間臭いやり取りだった。

ルソーが以前峻別した概念を理解せず一緒くたに批判してくる相手に、まともに取り合って再説明する気はないし理解させられるか分からない、と書いている箇所が一番面白い。「読み書きできない野蛮人を褒める恥知らず」といった拡大解釈の批判が飛び、それが岩波文庫になっている。SNSの「クソリプ」への処世術すら感じる。世の議論は今も昔もそう変わらない、と思えたことで、歴史がフィクションでなく教訓を得る対象になった。

どんな人に

ルソーに興味がある人。思想史を「昔の偉い人の高尚な話」として遠ざけている人。


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ISBN 9784003362358