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金閣寺 (新潮文庫)
金閣寺 (新潮文庫) の表紙

金閣寺 (新潮文庫)

入手 2026.08.02読了 2026.09.13★★★☆☆

出版社
新潮社
出版年
2020 年

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認識と行為の対立が面白かった一方、最後まで行為(放火)を遂行することの意味はまだ掴みきれていない。

読んだ経緯

『文豪ナビ 三島由紀夫』と同時に購入。三島由紀夫に興味を持ったきっかけはPIVOTの動画「なぜテック右派は三島由紀夫に惹かれるのか」。

得たもの

溝口と柏木の「世界を変えるのは認識か、行為か」という対立軸が面白かった。こういう思い詰めるような認識論的な葛藤は、現代ではドーパミン的な快楽に触れやすく、あえて思考停止して関心をそらすことが可能だからこそ、あまり表に出てこないのかもしれない、と思った。

一方で、行為(放火)を準備した段階ですでに心が晴れる、逆に行為までやり遂げることはむしろ自分から離れることなのではないか、という趣旨の記述があり、最後になぜ行為まで遂行する必要があったのかは、読み終えた今もまだ掴みきれていない。

戦後の喪失感や、戦争が終わったことに対する社会的なマインドセットの変化のようなものが作品として表現されているんだろうとは思うが、読んでみても、金閣が何かしらの象徴としてどう見えてくるのか、それが美的魅力やアンビバレンスのようなものを表現しているのか、といったあたりはまだあまりピンときていない。戦後の肌感や時流のようなものがもう少しつかめてくると、何か分かってくるのかもな、という肌感でいる。


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ISBN 9784101050089