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一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル の表紙

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

入手 2014.01.26読了 2014.02.02★★★★★

出版社
講談社
出版年
2011 年
ページ
266 p

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「一般意志」を合意ではなく〈差異の和〉=数学的存在として読み替える。議論すればするほど民意は不正確になる、という反直観がずっと残っている。

読んだ経緯

最初に読んだのは2014年。2022年、東浩紀の議論をもう一度たどり直したくなって買い直した。

得たもの

一番大きいのは「一般意志は合意の産物ではない」という読み替え。ルソーに戻ると、一般意志は皆が議論して意見をすり合わせた先に生まれるのではなく、差異を抱えたまま公共の場に現れることで数学的に立ち上がる。結社や議論はむしろそれを鈍らせる。この一点で「熟議こそ民主主義」という前提が揺らぐ。

そのうえで出てくるのが「無意識民主主義」。熟議の限界をデータベースが補い、データベースの専制を熟議が抑える。国会に民意のリアルタイム可視化スクリーンを置く、という絵は突飛だが、「あらゆる熟議を人民の無意識に曝すべし」という綱領は妙に頭に残る。

どんな人に

民主主義や熟議に希望も絶望も持て余している人。ネットと政治の関係を「みんなで議論して合意」以外の枠で考えたい人。ルソーを原典で読むのはしんどいけど概念は押さえたい、という人の入口としても。

いつ読むか

2011年、SNSとビッグデータが政治に本格的に食い込む前の構想として読むと面白い。いまの推薦アルゴリズムや世論可視化ツールを一通り見たあとで読み返すと、当たった部分と外した部分がはっきりする。


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ISBN 9784062173988