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他者と働く
他者と働く の表紙

他者と働く「わかりあえなさ」から始める組織論

入手 2026.09.09読了 2026.09.11★★★☆☆

出版年
2019 年
ページ
197 p

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組織の「わかりあえなさ」を技術的問題と適応課題に分けて、対話で向き合う枠組み。すでに実践している人には発見は少なめだが、きれいにまとまっていてチームの共通言語として配りやすい。

読んだ経緯

会社で経営層と目線が合わない、という課題感があって、相手の視点に立つやり方を学びたくて手に取った(AIに選書してもらった一冊)。

得たもの

組織の「わかりあえなさ」を、既存のやり方で片づく技術的問題と、相手の中に自分を・自分の中に相手を見出さないと進まない適応課題に分け、後者に「対話」で向き合う、という枠組み。人によって思考のフレームも立場も違うから、それぞれ自分に見えている範囲では筋の通った判断をしている、という話とも読める。中身としては納得できるし、「意見が食い違うのは見えている世界が違うから」「腹を立てず、相手の理由や期待を理解しに行く」をすでにやっている人には、大きく新しくはないかもしれない。それでも、経験的にやっていることに組織論の用語(技術的問題/適応課題、その4分類)が付く、という価値はある。

「ナラティヴ」という語には少し寄せすぎな気もした。何でもナラティヴと言えてしまうし、わざわざこの言葉でなくてもいい気はする。ただ「立場や価値観が違う」と超えられない感じがするところを、「ストーリーテリングが違う」と捉え直すと橋を架けられそうに見える。あえて「ナラティヴ」という言葉を使うことには、その可変性を出せるというところに意味があるんじゃないかな、と思った。

どんな人に

全体がきれいにまとまっているので、チームで「わかりあえなさ」をどう扱うかの共通言語として配りやすい。噛み合わない相手との向き合い方を言語化したい人に。

「ナラティヴ」という概念そのものを掘るなら、『ふだん使いのナラティヴ・セラピー』や『ナラティヴ研究』のほうが向く。1年ほど前にそのあたりを読んでいて、この本の「ナラティヴ」はもう少し実践寄り・ゆるめの使い方だという感じがした。


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ISBN 9784910063010