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技術の哲学 古代ギリシャから現代まで (講談社学術文庫)
技術の哲学 古代ギリシャから現代まで (講談社学術文庫) の表紙

技術の哲学 古代ギリシャから現代まで (講談社学術文庫)

入手 2025.06.28読了 2025.07.07★★★★☆

出版社
講談社
出版年
2023 年
ページ
384 p

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「技術は中立な道具」という前提を外すための一冊。設計そのものが排除を実装しうる、という具体例が技術と社会を考える軸になった。

得たもの

一番効いたのは「技術は価値中立ではない」を具体例で叩き込まれたこと。橋をわざと低く設計して大型バス(=低所得層)の通行を阻む、刈り取り機の導入動機が実は労働組合対策だった、という話。設計や導入の判断そのものに政治が埋め込まれている。

プラトンの「使用者 > 制作者 > 模倣者」という知識の階層(目的を知る者と手段しか知らない者の分離)は、プロダクトの権限配置の話として読み替えられた。「作ること自体は無罪」という物言いの限界と、供給側の予見的責任、という論点も持ち帰った。

どんな人に

ソフトウェアやAIを作る側で、「技術は中立だから使い方の問題」という説明にうっすら引っかかっている人。技術決定論と社会構成主義の見取り図がほしい人。逆に、古代ギリシャの思想史パートはかなり骨っぽいので、そこを通過する覚悟はいる。

いつ読むか

自分の作っているものの社会的な影響を考え始めた頃。学術書を読む勘を戻すリハビリにも向いている(自分はその用途で手に取った)。


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ISBN 9784065332320