← 本棚
サイバーセキュリティと国際政治
サイバーセキュリティと国際政治 の表紙

サイバーセキュリティと国際政治

入手 2026.04.06読了 2026.04.30★★★☆☆

出版社
千倉書房
出版年
2015 年
ページ
264 p

アフィリエイトリンクです

「サイバーを国際政治のなかで理論的にどう考えるか」を期待して読んだら、事実の積み重ねだった。主権のスコープをめぐる争い、という軸だけは残った。

得たもの/ズレたもの

期待していたのは「サイバーセキュリティを国際政治のなかで理論的にどう捉えるか」。実際に書かれていたのは、概念がいつどう登場したか、国連でどう扱われたか、といった事実の積み重ねで、それらをまとめて結局どう捉えればいいのかは最後までよく分からなかった。

一つ残ったのは「主権概念のスコープをめぐる争い」という軸。自国の主権が及ぶ範囲をコントロールしたいロシア・中国型と、インターネットは自由であるべきという米・西側型。この対立の枠は、他の本を読むときにも使える。

どんな人に

スノーデン事件前後・ファイブアイズあたりの事実関係を実証寄りの筆致で押さえたい人、あるいは著者(土屋大洋)の関心領域を知りたい人。理論体系を期待して読むと、自分と同じく肩透かしを食らうかもしれない。

いつ読むか

主権国家体制やウェストファリア体制の話(『国際法以後』、『神聖ローマ帝国』、『世界史の構造』あたり)を通ったあとで、その拡張・挫折領域としてのサイバー空間、という角度で読むといい。


同じタグの本

ISBN 9784805110560