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神聖ローマ帝国 (講談社現代新書)
神聖ローマ帝国 (講談社現代新書) の表紙

神聖ローマ帝国 (講談社現代新書)

入手 2026.04.04読了 2026.04.19★★★☆☆

出版社
講談社
出版年
2003 年

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「神聖でもローマでもなく帝国でもない」850年をたどると、宗教も理念も公益も、たいてい誰かの権益調達の道具として機能している、という読み方が身についた。

得たもの

歴史の見方が一段ドライになった。宗教改革も帝国理念も、教義や理想それ自体が嘘というより、「誰が何のために採用し広めたか」を見ると世俗的な権益の奪い合いが透けて見える。「公益のために戦った英雄」は歴史全体だとかなり稀で、大半は自分・自家・自領の権益を守り広げ、その正統性調達に宗教・理念・法を使っている。

この「綺麗事が出てきたら、その主張が誰の権益拡大に都合がいいのかを並べて見る」という癖は、現代の政治や組織を見るときにもそのまま使える。

どんな人に

「主権国家体制」がどういう歴史的土壌から生まれたのか気になっている人(ウェストファリア体制の前提を掴みたい人)。教科書的な「理念・英雄が歴史を動かす」語り口に物足りなさを感じている人。著者は独文学者で物語として読める新書なので、通史の入口としても軽い。

いつ読むか

国際法や主権論の本を読んでいて「そもそもこの体制どこから来た」と引っかかったとき。三十年戦争 → ウェストファリア条約のくだりだけでも読む価値がある。


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ISBN 9784061496736