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正義のアイデア
正義のアイデア の表紙

正義のアイデア

入手 2013.12.14読了 2013.12.21★★★★☆

出版社
明石書店
出版年
2011 年
ページ
680 p

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この社会が成り立っている根拠は何か、という漠然としたモヤモヤに切り口を与えてくれた大著。学部で2回読んで未だに読み切れていないが、何度も戻る本。

読んだ経緯

大学1年と3年で読んだ。貧困・格差や人権の問題に「やらない善よりやる偽善」と動く人たちの気持ちが分からず、こういう本を読んでいるほうが性に合っていた。学部のときは通読しきれた感触がなく、大学院に入り直した2021年に、「政治思想・政治史文献研究」のゼミ(齋藤ゼミ)で1〜10章を輪読するのに合わせて買い直し、担当回で7〜8章を報告した。続けて同じゼミでロールズ『万民の法』を読んだ。

得たもの

正義への2つのアプローチ、つまり先験的制度尊重主義(唯一の理想像を演繹する。ホッブズ・ルソー・ロールズ)と実現ベース比較(理想は立てず、現実や実現可能な状態を比べて不正義を減らす)は、対立ではなく相補的だ、という整理。急ぎの不正義には実現ベース比較、長期の方向性には先験的アプローチ、と使い分けられる。

もう一つは「開放的不偏性」(アダム・スミスの『公平な観察者』、共感の及ぶ範囲=正義の妥当範囲)。理想としては望ましいが、自分の生活空間を超えた共感を万人に要請するのは現実的でない、という留保も同時に残った。

ロールズやセンの議論の整理としても有用。600ページ超で、一度では理解できない。

どんな人に

正義論・ロールズの先を知りたい人。政治哲学への入り口として。


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ISBN 9784750334943